中和や塩の交換反応により、酸に水溶液に溶けない物質を可溶性塩で添加する薬剤を融剤と呼ぶ。塩基性の金属酸化物に対しては硫酸水素ナトリウムなど、ケイ酸塩に対して炭酸ナトリウムや四ホウ酸リチウム等が利用される。あるいはホウ砂球試験の様に、溶融したホウ砂に分析試料の金属酸化物や金属塩を溶融呈色させる場合もある。
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ろう付け、はんだ付けのときの融剤 [編集]
金属を接合するときはその表面の酸化物等を除去して接合材である金属ろうでよくぬれるようにしなければならない。そのために、ろう付けではホウ砂を塗りつけ酸化物をガラス状にして溶かしたり、はんだ付けでは塩化亜鉛飽和水溶液を塗りつけて酸化物を溶解したりする。後者では松脂を用いることもある。
融剤法 [編集]
目的物と反応せず且つ目的物と分離が容易な融剤を用いて溶融液を生成しその中で合成や単結晶生成を行う方法を融剤法、フラックス法 (flux method) と呼ぶ。融剤として、PbO、PbF2、KCl-NaCl 等が用いられる。生成物を得るには鉛の様に融剤を気化蒸発させたり、冷時融剤中に生成した単結晶を融剤を水に溶かして除去する。融剤法はフェライト、ルビーなどの合成、単結晶化に利用されている。